インターネットの百科事典「ウィキペディア」への執筆や編集をボランタリーに行なう人たち(ウィキペディアン)の活動について書かれた本。
ウィキペディアンにして図書館司書の著者は、日本各地で開かれるイベント「ウィキペディアタウン」に携わってる。
これは“町歩き”と“調べ学習”を合わせたような催しで、参加者たちは地域の名所旧跡などを訪ね歩いて写真撮影などを行なった後、地元図書館が集めた郷土史などの書籍を参考に、手分けしてウィキペディアに記事や写真を投稿する。地域のアーカイブ充実と魅力再発見が同時にできる。
高齢化や災害などで消滅した集落の歴史を残したり、学校が郷土学習の一環として行なったり、酒蔵見学や地酒試飲と組み合わせた「酒ペディア」なんてのもあるという。
かつてスペインで、無作為に選んだ都市のウィキペデイア項目を充実させる社会実験を行なったところ、宿泊数や観光収入の増加につながったそうな。
経済効果はともかく、活動自体が面白そう。ウィキペディアンやってみたいなぁ♪