主人公・物野けじめは、安アパートの四畳半部屋に暮らしながら、ど根性で将来を切り拓こうとしてる少年。
アパートが建つ昭和っぽい地域は「旧市街」とされ、怪しげな機械がはびこる高層ビル群の谷間にある。
世間の荒波にもまれてけじめがヘコんでると、どこからともなく島岡さんという美女が現れ、深みのある励ましや助言を与えてくれる…。
松本零士の作品群において代表的とされる2要素“四畳半ビンボー男子”と“機械が支配する未来世界”が、絶妙にミックスされてる作品。
少年を導くミステリアスな美女も、欠かせない要素かも。
いつも島岡さんが残していく、さまざまな名言(?)が載ってる古書『古代催眠術大事典』がまた、小道具として実に魅力的。
代表作ではないけれど、松本マンガのエッセンスが凝縮されてます♪