誰が呼んだか「古本屋台」。
それはリヤカー式の木製屋台で、おでんやラーメンを出しそうな風情だけど、赤ちょうちんには「古本」の2文字が。
内側は書棚になっており、マニアのツボをグイグイ刺激するオタカラが詰まってる。文学系やサブカル系、マンガも絵本も洋書もあるぞ。
店主は無愛想な初老のオヤジ。うるさい客は「帰んな」と追い出すことも。
飲酒は芋焼酎「白波」のお湯割りのみ、1人1杯まで。
古本屋台の渋い魅力にハマってしまった主人公。オヤジに邪険にされても、出店場所が変わっても、夜な夜な赤ちょうちんを目指す。
この主人公に強く共感する。
身近に古本屋台があったら、毎晩でもかよいたい。お湯割りをチビチビ飲みながら、書棚をあさりたい。常連客たちと読書談義に花を咲かせたい。
軽ワゴン車とかで古本を売って回る“小商い”は耳にするけど、こーゆー屋台って在りそうで無い。
実は幻想世界のシロモノかも知れません♪