不登校児童らのためのフリースクールを運営してきた著者が、自身の経験から、教育制度の改善を提言してる本。
学校という枠組みに合わせられない子供たちが、拒絶反応を示した結果が不登校。
その対策として行政側が設けてるスクールカウンセラーや適応指導教室は、基本的に“学校復帰”を促すものであり、つまりは「不登校は(学校に通えない)子供側の問題」。
これに対し、著者は「不登校は(子供が通わない)学校側の問題」として、フリースクールや家庭学習など、学校以外での教育の選択肢を増やすべきと主張する。
近ごろは、教師らの地道な努力によって“不登校ゼロ”を達成する学校があったり、多様な境遇の児童らが学び合うインクルーシブ教育を進める学校もある。
これらは歓迎すべきだけど、それでもなお“学校そのもの”を拒む子供たちは少なからずいる。
無理に学校を押し付けようとするのではなく、さまざまな形での教育を用意しておく方が、よほど建設的に思えます♪