大阪大学の学生たちによって企画・制作された本。
阪大の理系・文系の教員13人に、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」について、それぞれの学問領域から論じさせてる。
工学の先生はドーナツの穴ギリギリまでレーザーで削ろうとするし、数学の先生は四次元的に食べる方法を提案、経済学の先生は都市のドーナツ化現象に話題を拡げ、美学の先生は何故か「ドーナツは家である」との結論に達する。
学者に不可欠なスキルとして、無理難題であっても自分の専門分野で論じてみせる、話芸ならぬ“論芸”みたいなものがあるように思える。
学内の留学生たちに、自国のドーナツ的な菓子を紹介してもらったコラムも楽しい。
学問の面白さや、大学の多様性を、ユニークな切り口でもって教えてくれる一冊♪