日経新聞の元記者が、ネット社会におけるニュースの読み解き方などを述べてる本。
個人も組織も共通のプラットフォームで情報発信できるようになり、新聞やテレビなど旧来のマスメディアが、SNSや動画サイトやブログと同レベルで混在してる現在。
各種ニュースをまとめて見られるインターネットのメディアは、多くが広告収入で運営されてるため、アクセスとクリックを稼ぐべく“玉石混交”になりがち。
それでも、扱われる情報の出処が、公文書や新聞記事、学術論文、版を重ねた書籍などに基づいてれば、確度は比較的高いそうな。
その他、ウィキペディアは裏付けに使うべきではないとか、誤字脱字の多いサイトは信頼性が低いとか…。報道側の裏事情なんかも載ってる。
有益な知恵から、陳腐化しそうなネタまで、雑多に集めてある印象。
ネットニュースへの向き合い方について、まだ定見や常識みたいなものが確立されてないということかも。
新聞(一般紙)のコンテンツは、メディアリテラシーを養う最良の教材である…と著者は主張する。
それは分かるけど、マスメディアの今後を考えると、初めから紙媒体に頼らないニュースの読み解き方こそが求められてる気もしますw