松岡正剛による、大学生向けの講義をまとめた本。
日本や世界の歴史を俯瞰しながら、物語や言語の発生、宗教の成り立ち、文化の相互作用…などなどを、平易な言葉で解説。
現代に生きる私たちにも影響を及ぼす、思想や価値観の背景を明らかにする。
さらには、この世のさまざまな物事について、隠れた関係性を見出したり、意図的に関連付けたりする行為の重要性を熱く語ってもいる。
著者によれば、この行為こそが“編集”。コミニュケーションや創造性に関する、ひとつの方法論らしい。
刺激的にして盛りだくさん。1冊に収まり切らない奥深さがうかがえるので、本書を取っ掛かりに、国家とか宗教とか哲学などを捉え直すと面白そうです。
オトナが読んでも良さそうな内容だけど、書名は「17歳」。本来は高校レベルで知っておいてほしいからだとw