天竺堂の本棚小説

ヒロイン健全化? ダークスーツ姿に 『ミレニアム6 死すべき女』(上・下)

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『ミレニアム6 死すべき女』(上・下)

 故スティーグ・ラーソンの3部作を引き継いだ、ダヴィド・ラーゲルクランツによる3部作の完結編。

 スーパーヒロインのリスベット・サランデルと、妹にして宿敵でもあるカミラとの暗闘に、あるホームレスの死によって露呈した国際的謀略が絡む。

 主人公のミカエルは、相変わらずのモテ男ながらも、イマイチ“やさぐれ感”が弱まってる印象。
 リスベットの方も、何故かパンク・ファッションからダークスーツ姿にイメチェンしてる。
 著者が比較的健全指向なところに関係してるらしいぞ。

 物語は終盤サスペンスフルに展開し、劇的な“決着”へ。

 著者は本作で“卒業”とのことだけど、もしも書き続けてたら、ミカエルとリスベットがどう変貌するのか…見たいような、見たくないようなw

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