人口減少が進む近未来の日本社会を、年表形式で展望してる本。正編と続編、2冊を読みました。
これから噴出するらしいさまざまな問題を、各種データの裏付けでもって紹介。
大都市は高齢者だらけになり、地方からは人が消えていく…何とも寒々しいビジョンだぞ。
ベストセラーを受けて出た続編では、私たちの身近な暮らしがどう変化するのかを具体的に示してる。
危機感をあおるばかりでなく、いくつかの対策も提示。
「イケるかも」と思わせる妙案もあれば、効果が疑わしい迷案もあって、玉石混交です。
著者個人の発想に限界があるのは当然で、やはりいろんな人材からいろんな知恵を集めるべき。
人口減少をビジネスチャンスと見たっていいし、循環型社会へのシフトダウンみたいに捉えてもいいはず。著者は楽観を戒めてるけど。
SFのようにも読める本書だけど、決してフィクションじゃない。
いや、むしろ現実化させず、フィクションで終わらせなきゃならないのか…。