その他天竺堂の本棚

陰々滅々の絵本 奇妙な安らぎが 『おぞましい二人』

スポンサーリンク
『おぞましい二人』

 しばしば起きる幼児虐待の事件。
 詳細を知ると心が潰れそうになるし、報道の見出しが目に入るだけでも不快になる。

 なのに、2児の親である自分の中には、虐待をしでかした連中に通じるものが、確かにある。事件の報道に触れるたびに、それを強く意識させられてしまう。
 で、悲哀とも憤怒とも嫌悪ともつかない、重苦しい気持ちを抱え込んだりするのです。

 …そんな時、たまたま手にした、エドワード・ゴーリーの絵本。現実の事件を基に描かれたという、陰々滅々とした物語。

 ところが、ページをめくるうちに、持てあましていたネガティブな思いが、どこか深い所に収まってくれたような気分に。
 何故なのか。不思議。

 同じような感想を持つ人はいないかも知れない。
 けれど、私にとっては、奇妙な安らぎをもたらしてくれた一冊でした…。

ブログランキング・にほんブログ村へ



↑ 励みになりますので、よろしければクリックお願いします♪

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました