天竺堂の本棚

大胆不敵な“死人” 痛快爽快な活躍 『死ぬことと見つけたり』(上・下)

武士の修身書『葉隠』を基にした、隆慶一郎の時代小説。 江戸時代初期の佐賀鍋島藩が舞台。 「死んだ気になれば何でもできる」なんて言うけど、それを本気で実践してる武士が主人公。 斬り殺されたり、溺れ死んだ... 【続きを読む】
施設長の学び!

個別支援とは眼鏡のようなもの

福祉の現場において“大前提”とされる個別支援。 「どのようなものなのか?」「どうして必要なのか?」という疑問への分かりやすい回答を、しばしば求められることがあるのですが。 先日の研修会で、個別支援を眼... 【続きを読む】
ノンフィクション

驚くべき症例 脳神経科医が紹介 『火星の人類学者』

脳神経科医がユニークな症例を紹介してる本。 盲目が治ったために“視覚”に悩まされることになった人、有能な外科医なのにトゥレット症候群(奇矯な言動が頻発してしまう障害)という人、幼少期に住んでた寒村の風... 【続きを読む】
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ノンフィクション

三十代・四十代の自死 孤立させられる社会 『助けてと言えない』

「自分の力だけではもう生きていけません。どうか私を助けて下さい」と他人へ頭を下げるためには、“自立できない自分”とか“誰かに依存する自分”を認めなきゃならない。 簡単にできそうだけど、実行するとなると... 【続きを読む】
マンガ

若き仏師 フィギュアの世界へ 『ブッシメン!』(1~4)

仏師だった亡父を継いで仏像制作に打ち込む主人公が、ひょんなことからフィギュアの世界に迷い込んでしまうという、ニッチな業界マンガ。 仏像とフィギュア…造形物としては対極っぽいけど、実は共通するところも少... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

惨劇の“その後” サスペンスフルに描く 『ドクター・スリープ』(上・下)

文字を読んでトイレに行けなくなるほど怖くなったのは、後にも先にも『シャイニング』だけ。偏執的なほどに密度の濃い文章でもって、恐怖をジワジワと高めてくれた。 本書はその続編。 前作の主人公だったダニー(... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

練られたガイド本 学問への興味喚起 『読まずに死ねない哲学名著50冊』

名著とされる哲学関係の書籍50冊を、平易に解説した本。 要点が簡潔にまとめられてるほか、後世への影響や、思想史における位置付け、現代の価値観とのズレなどにも目配りが効いており、よく練り込まれてる印象。... 【続きを読む】
施設長の学び!

生徒を呼び捨てにする先生

ウチの施設では、中高生らのインターンシップを受け入れています。 福祉の仕事に興味を持っている生徒もいれば、たまたま割り当てられただけという生徒も。いずれにせよ、受け入れる側としては、この機会に良い刺激... 【続きを読む】
ビジネス

経営学者の人生相談 示唆に富む回答 『好きなようにしてください』

ビジネスパーソンらの悩みに経営学者が回答してる、ちょっとユニークな人生相談本。 毎回飛び出す決めゼリフ「好きなようにしてください」がタイトルになってる。 転職や起業などの重大な岐路に立った時、私たちは... 【続きを読む】
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