天竺堂の本棚 奇妙で不穏な物語 再読で印象変化 『ピース』 ジーン・ウルフによる、初期の長編小説。 アメリカの田舎町に住んでる男性の、自伝的なモノローグ。なんだけど、何ともあやふやで不可解。 エピソードの時系列が、よく分からない。主人公が生きてるのか死んで... 【続きを読む】 2014.06.27 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 伝えるべきは“承認” ウチの施設では定期的に、発達障害者支援センターから指導を受けています。障害のある人たちが働く福祉作業所として、支援の質的向上などを図っているのです。 先日は、センターのスタッフさんから、こまめに確認... 【続きを読む】 2014.06.26 施設長の学び!研修の学び
天竺堂の本棚 宇宙規模の追跡劇 イカダで星々巡る 『エンディミオン』(上・下) ダン・シモンズによるSF4部作の第3部。 業務上過失致死みたいな罪で死刑になった主人公が、謎の人物に助けられ、ある少女の命運を託される。ついでに、人類を支配する巨悪の壊滅や、喪われた地球の発見など、... 【続きを読む】 2014.06.16 天竺堂の本棚小説
エッセイ 筒井康隆流の小説作法 『創作の極意と掟』 筒井康隆による、小説作法についてのエッセイ集。 作家として、読者として、長年培ってきた知見が、「迫力」「異化」「文体」などの項目ごとにまとめられてる。 極意と言うほど厳密ではないし、掟と言うほど絶... 【続きを読む】 2014.06.07 エッセイ天竺堂の本棚
施設長の学び! B型事業所に求められているもの 隣町にある就労継続支援B型の福祉作業所。 飲食店を運営しており、地元では「おいしい」と評判です。 売上アップを目指し、土・日曜や祝日もほとんど休まずに営業を続けていたのですが。 近ごろ、日曜と祝日が... 【続きを読む】 2014.06.02 施設長の学び!現場の学び
天竺堂の本棚 濃密な格闘群像劇 物語は最終決戦へ 『獅子の門 鬼神編』 夢枕獏の格闘小説、30年かけての完結編。 格闘技に情熱を燃やす青年5人と、それを見守る達人・羽柴彦六の物語…だったはずなんだだけど、闇の格闘家・久我重明の存在感が増大。青年たちや彦六までも喰ってしま... 【続きを読む】 2014.05.28 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 壮大にして緻密 “多元中継”の妙味 『ハイペリオンの没落』(上・下) 大河SF4部作の第2部。 前作『ハイペリオン』の“解決編”みたいな位置付け。 オムニバス的だった前作と異なり、戦場や宇宙空間、電脳空間、会議室、廃墟、遺跡、未来世界などなど目まぐるしく場面が入れ替わ... 【続きを読む】 2014.05.12 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! “自立”を希求した人々 『福祉と贈与』 「ここだけしか自分を受け入れてくれるところはないのだ、生きる場所なのだ、と自分にいい聞かせ、それからの日々は、自分の意志を殺して、かわいがられる障害者として、不利益になる立場を避け、自分が正しいと思う... 【続きを読む】 2014.05.10 施設長の学び!書籍の学び
天竺堂の本棚 SFネタの“見本市” 超大作の開幕編 『ハイペリオン』(上・下) 名高いSF大作の開幕編。 辺境惑星にある古代遺跡を訪ねる巡礼たちが、それぞれの身の上を順番に語っていく構成の、オムニバス短編集。 巡礼7人の物語は、ジャンルもテイストも多種多彩。秘境探検あり、サイ... 【続きを読む】 2014.05.07 天竺堂の本棚小説