天竺堂の本棚

児童養護施設の日常 丁寧に描く 『明日の子供たち』

例えば、アナタが肥満体だとする。しかも独身で、頭髪が薄いとする。 それはそれとして、アナタなりに毎日をノビノビと楽しく暮らしてるとする。  そんなアナタへ、周りの人たちがあわれむような表情で口ぐちに「... 【続きを読む】
施設長の学び!

書籍『アスペルガー流 人間関係』

当事者たちは日々、何を考え、何を思っているのか…それを理解するには、当事者の話に耳を傾けるのが一番でしょう。 とは言え、理解を深めるためには、適切に言語化されていることが前提となりそうですが。  本書... 【続きを読む】
ノンフィクション

プロ棋士も圧倒 鬼才の評伝 『真剣師 小池重明』

団鬼六の人物評伝。 天才的な真剣師(賭け将棋のギャンブラー)の破天荒すぎる生涯を、愛憎入り交じった筆致でつづる。  プロ棋士さえ圧倒する強さから「新宿の殺し屋」などと呼ばれた。 一方で、金銭トラブルが... 【続きを読む】
スポンサーリンク
天竺堂の本棚

社会の疲弊避ける“対抗発展”を提唱 『経済成長がなければ私たちは豊かになれないのだろうか』

『世界がもし100人の村だったら』を書いた政治学者が、経済成長を不可欠とするような“常識”に疑義を唱えてる本。  全世界の人々の生活水準が、先進国の一般市民レベルまで引き上げられたなら、この地球数個分... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

多種多彩 珠玉の掌編マンガ集 『ひきだしにテラリウム』

九井諒子の掌編マンガ集。  全33編すべて数ページ程度。 内容は多種多様で、SFあり、民話風あり、裁判あり、ホラ話あり、不条理あり、ギャグあり、ラブコメあり、一発ネタあり…。幕切れのオチも、ドンデン返... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

政治に翻弄されるスーパーヒーローたち 『完璧な夏の日』(上・下)

アメコミ風のヒーローたちが、本格スパイ小説の舞台で活躍するという異色作。  第二次大戦前、ドイツの物理学者が行なった実験の影響で、世界中に超能力を持つ者が出現。霧を操ったり、物体を消滅させたり、猛獣に... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

名将支える3人 合戦で火花散らす 『謙信の軍配者』(上・下)

富樫倫太郎の『軍配者』シリーズ最終話(?)。  戦国時代に関東の最高学府だったという足利学校の学友3人が、それぞれに有力武将の軍配者(フリーランスの軍事専門家)となり、戦場で火花を散らす物語。  本作... 【続きを読む】
マンガ

ガンアクション リアルな“強さ”追求 『PEACE MAKER』(1~17)

皆川亮二のガンアクションマンガ。 19世紀程度の文明がある架空世界を舞台に、さまざまなガンマンが闘う。  このマンガの魅力は、“撃たれたら死ぬ”という枠組みを守りながら“ものすごく強いヤツ”を追求して... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

妖術を“智恵子”で撃破 痛快な伝奇活劇 『怪男児』

夢枕獏の伝奇アクション。 キャラの立ちまくった“濃い”ヒーローが、悪漢や魔人をやっつけるという、シンプルな物語。個人的に大好き。  主人公の大学生・出雲あやめは、名前に似合わず冷蔵庫みたいにゴツい、寡... 【続きを読む】
スポンサーリンク