小さくて素敵な、アメリカにある14企業の事例集。
企業を“小さくて素敵”なままに維持し続けること、その難しさがよく分かる。
良い製品・サービスを提供してると、やがて需要が増す。需要の増加に応えるため、事業を拡大させる必要性が生じる。事業拡大に資金が要るので、銀行や投資家から調達するようになる。銀行や投資家が経営に口を出すことで、創業時の企業風土が失われ、いつしか“小さくて素敵”の魅力が消えてしまう…。
創業数百年という老舗が残る日本では、“小さくて素敵”が認められ、敬意を抱かれたりする。“身の丈に合った商い”というスタイルが評価されてもいる。
一方、アメリカの社会では「需要は満たされるべき」「事業は大成させてこそ」みたいな価値観が根強い模様。良い企業は、大企業へ育ったり、大企業に吸収されたり。
だからこそ、アメリカで“小さくて素敵”が維持できてる企業って、ホントに凄いのです。