日本において哲学がどのように捉えられてきたのか、平易に説いてる本。
私たち日本人は普通、日本語で考える。
ボンヤリとした思いであっても、日本語で捉え直して認識する。日本語で伝達したりもする。
哲学とは“真理”を追求するとされる学問。
なんだけど、日本の風土で生まれた日本語による思考は、ドイツ語やフランス語による思考とは異なる。だから、真理の捉え方も異なる。
“万国共通の哲学”がある一方、“日本ならではの哲学”だってあり得るそうな。
西欧のソリッドな哲学も、東洋や日本に伝わる過程で変化する。
ウェットというか、弾力的な思想に再解釈されてしまうらしく、そのあたりが興味深い。
美意識についての考察も。
やっぱ日本だと、そこに“道”とか“型”とか“無為”みたいな価値観が持ち出される模様。どこか剣術っぽかったりして。
書名みたいに「ヒント」を指し示す内容ではないけど、面白い切り口で読ませます♪