天竺堂の本棚小説

英国版の令嬢戦隊? アベンジャーズ娘? 『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』

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『メアリ・ジキルとマッド・サイエンティストの娘たち』

 英ビクトリア朝のロンドンを舞台にした“スチームパンク”作品群のひとつ。

 主人公はジキル博士の娘で、これにハイド氏の娘(つまり異母妹)と、モロー博士の娘、フランケンシュタイン博士の娘、ラパチーニ教授の娘が絡む。
 怪奇小説の有名どころの娘たちが“チーム”を組むという趣向。

 ジキル嬢は冷静な頭脳派、ハイド嬢は奔放な行動派、モロー嬢には野獣の体質があり、フランケンシュタイン嬢は心優しい力持ち。比較的マイナーなラパチーニ嬢は、全身に毒を帯びてるイタリア美女。

 キャラが立ってる令嬢5人が、謎めいた「錬金術協会」に立ち向かう。令嬢の父親たちも加わってた国際組織で、恐るべき陰謀を進めてる模様。

 何だか“令嬢戦隊”とか“アベンジャーズ娘”みたいな冒険活劇だけど、令嬢たちが父親の“被害者”だったり、女性にとって窮屈だった時代を力を合わせて乗り切ろうとしてたり、そんなところが物語に深みをもたらしてます。
 シャーロック・ホームズやワトソン博士も登場するぞ。

 3部作らしいので、続編も楽しみ♪

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