バトル系少年漫画の影響を色濃く感じる、何ともシュールな絵本。
擬人化されたうどんとラーメンが決闘するという、シンプルなストーリー。
「おいしさを競うべきでは」なんてツッコむのは野暮。直接ぶつかり合うところにロマンが生まれるのだ。
うどんがコシのある麺を繰り出し、ラーメンを絡め取ろうとする。対するラーメンは、大きなチャーシューを被せてうどんの動きを封じようとする。
ケレン味あふれる技の応酬に加え、戦いながら饒舌に“食レポ”するやら、巨大なアレコレを召喚して助太刀させるやら、脱力系のオチを確信犯的に持ってくるやら。
コンテンポラリーなノリが利いてるぞ。
小学校での“読み聞かせ”活動に初挑戦したところ、子供たちに大好評。せがまれてもう一度読まされてしまったという、個人的にも思い出深い一冊です♪