
唐突だけど、往年の刑事ドラマ「Gメン’75」の連作“黒谷町シリーズ”を思い出した。
 手斧を振り回す殺人鬼・望月源治(蟹江敬三)と、立花刑事(若林豪)の対決には、ハラハラさせられっぱなしだった。
 逮捕しても逃亡するし、どうにかやっつけても、源治の兄やら友達やら双子の弟やら、手斧を持った連中が続々と襲ってくる。一族郎党そろいもそろって執拗で陰湿で残酷で、立花刑事を何度も苦しめた。
 本書のヒロインであるリスベット・サランデルにも、国際レベルの凶悪犯だった実父が、かつてヨーロッパじゅうに種付けた、呪われた血族がいる模様。
 そいつらが暗躍し、リスベットを苦しめることで、この『ミレニアム』という物語は続いていくのかも…。
![ミレニアム 4 蜘蛛の巣を払う女 上 (ハヤカワ・ミステリ文庫) [ ダヴィド・ラーゲルクランツ ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0013/9784151830013.jpg?_ex=128x128)

