ウチの職員が、興味深い知識を披露してくれました。「自己肯定感を育む」という研修で学んできたそうです。
それは、相手をほめるための、ある種の“技術”でした。
支援の現場においては、利用者さんの自己肯定感(自分自身を認めて大切に思う感情)を育てることが重要とされており、そのためには、ほめることが効果的なのです。
印象付けるには、その場で即座に
1.良いところを探してほめる
些細なことでも“良いところ”を見付け出してほめます。
しばしば言われていることではありますが、実践できてはいないもの。これを習慣的に行なうことができれば、大きな効果が上がるそうです。
2.ほめるためのハードルを下げる
課題において到達できているところをほめます。
学校に行くべき子供が校門で引き返してしまった場合、「校門まで来ることができた」ことを評価します。スモールステップに自信を持ってもらうための対応。
3.していないことをほめる
問題行動が起きていない時、起きていない状態についてほめます。
ケンカをすることが問題行動ならば、ケンカをしていない時に「仲良くしているね」とほめるのです。逆転の発想が求められる、“上級”のほめ方と聞きました。
また、ほめられたことを相手に印象付けるためには、その場で即座にほめなければならないとのこと。
いちいち意識することなく、自然にほめることができる…そんな境地に至りたいものです。
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