マンガ

脳内補正を強いる ブランドの力 『ファイブスター物語』(14)

唐突にして大胆な内容改変が行なわれ、どうしようか迷ったものの結局、読み続けることにした14巻。惰性的ズルズル感を覚える一方で、続きに期待してる自分にも気付いたり。 登場する巨大ロボットたちのデザインや... 【続きを読む】
マンガ

ホノボノなりの攻め 深い内容も 『バーナード嬢曰く。』(4)

読書好きな男女4人が織りなす、読書好きのための、“読書あるある”なギャグマンガ。 のはずなんだけど、人気を集めて4巻にまで至ると、もはやギャグだけにどどまらない、何とも深い内容に。 「どうして私たちは... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

幻想的で寓話的で 狂気じみた魅力も 『十三の物語』

初めて読んだスティーヴン・ミルハウザー。 全13話の短編集。「オープニング漫画」と題する開幕編と、「消滅芸」「ありえない建築」「異端の歴史」の3部各4編で構成されてる。 屋根裏部屋の暗闇にひそむ少女に... 【続きを読む】
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エッセイ

そこにしか無いもの 感じ取る紀行文集 『ラオスにいったい何があるというんですか?』

村上春樹の紀行文集。 やや過激なタイトルにも思えるけど、これはベトナム経由でラオスに入る際、著者がベトナム人から訊かれたことだと。「ラオスにあるものはベトナムにもあるけど、その逆は無い。なのに、わざわ... 【続きを読む】
施設長の学び!

工賃は何を反映しているのか?

ウチの施設が加入している、小規模な福祉作業所で組織するローカルな団体。 先日、施設長(管理者)らによる会合に出席したところ、互いの近況報告の中で、「利用者さんたちに工賃額をいくら支払えているか」が話題... 【続きを読む】
ノンフィクション

悲哀も卑しさも 読ませるルポルタージュ 『一発屋芸人列伝』

お笑いコンビ「髭男爵」のツッコミ役・山田ルイ53世が、世間に“一発屋”として認知されてる芸人たちを取材したルポルタージュ。 著者自身が一発屋だけに、毀誉褒貶を味わい尽くした者同士だからこそ訊けること、... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

労働賛美の道徳を批判 ラッセルの随筆集 『怠惰への讃歌』

バートランド・ラッセルの随筆集。 書かれたのは1928~1932年だけど、今読んでもなかなかに刺激的。特に労働についての記述が興味深い。 著者は「幸福と繁栄に到る道は、組織的に仕事を減らしていくにある... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

大戦に負けた米国 架空史の世界で  『高い城の男』

学校給食にパンと牛乳が出る。宇宙戦艦ヤマトがデスラー総統をやっつける。「UCLA」のトレーナーが流行する。英語はできないのにカタカナ言葉は使いたがる。 …第二次世界大戦に敗れた影響が、日本社会のいろん... 【続きを読む】
施設長の学び!

“障害者に見えない”つらさ

福祉専門職の実習生たちが、ウチの施設での実習初期、そろって口にする疑問があります。 「利用者のAさんは、どこに障害があるのですか?」 裏を返せば「Aさんは健常者にしか見えない」ということです。 物言い... 【続きを読む】
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