独身者が自宅で死を迎える“在宅ひとり死”。
これを果たす方策について、社会学者の上野千鶴子が書いた対談本。相手は日本在宅ホスピス協会会長の小笠原先生。
死に方を選べるとすれば、実はガン死が一番良いらしい。在宅チームケアを活用することで、独居でも老衰死ができるらしい。…などなど、個人的には目からウロコが何枚も落ちそうな、興味深い話ばかり。
医師として多くの臨終に立ち会ってきた小笠原先生。臨死体験について、当事者から聴取した事例も7件あるそうな。
このような経験に裏付けられた上での「安らかな死はこわくない」という断言には、強い説得力が感じられる。
生き方も大切だけど、死に方だって前向きに自分で選ぶべき。…対談する両者の主張には、いささかうろたえつつも、深く納得させられてしまいました♪