宗教研究者が世界各地の宗教を紹介した本。
メジャーな8つの宗教の、それぞれの成り立ちや教義などを分かりやすく解説。
宗教観を“濃い/薄い”で説明してるところが特徴。
信者と見なされる人々でも、宗教由来の伝統や習俗の中で無自覚に暮らしてる“薄い状態”と、宗教の戒律や儀礼を守って深く信仰してる“濃い状態”があるそうな。神仏に懐疑的な“薄い人”が信仰に目覚めて“濃い人”になることあれば、その逆も。
宗教は社会全体を覆っている。なので、個々に“濃い/薄い”はあっても、誰も無関係ではいられないらしいぞ。
神仏の実在について、“薄い人”には存在が感じられないし、“濃い人”には感じられる…なんて説いてるところを見ると、“薄い人”向けの入門書でしょうね。
「教養」と謳ってるし。