天竺堂の本棚知識・教養

“良い教育”とは? 哲学から模索 『教育の力』

スポンサーリンク
良い教育とはどんなものか 『教育の力』

 教育哲学の研究者が、学校教育の在り方について提言してる本。

 自由を手に入れる力を与えるものが教育であり、互いの自由を承認し合うことを学ぶ場が学校である…というのが、著者の持論。
 その考えを基に、良い教育とはどんなものかを前向きに模索する。

 興味深かったのは、学級制が現状に合わなくなってるという話。

 多人数を一律に教育するには便利だけど、子供たちを年齢ごとにグループ化するなんて不自然。そんな場は、実社会には存在しない。

 かつて学級には、身分や習俗が異なる子供たちを平等化する機能があったそうな。
 ところが、社会の平等化が進んだ今では、子供たちが“同質”を強要し合うような場が学級内に形成されてる模様。

 学級という枠組みには何となく気色悪いものを感じてたので、個人的に腑に落ちました。

ブログランキング・にほんブログ村へ



↑ 励みになりますので、よろしければクリックお願いします♪

スポンサーリンク
タイトルとURLをコピーしました