似鳥鶏の連作ミステリ。
世界的に貴重とされるキリスト教の聖遺物の所有権をめぐり、各国の宗教組織から“代表”を募って推理ゲームで競わせるという、奇妙な企画が発表される。
実際にエントリーしてきたのは、さまざまな難事件を解決してきた、各国が誇る“名探偵”ばかり。
ところが、聖遺物争奪戦の会場となる北海道の宿泊施設で、奇怪な殺人事件が発生してしまい…という物語。
名探偵たちは個々に特異な才能を持ち、それを捜査や推理に活かしてるところが、本書の大きな特徴。
犯罪捜査専用のAIを操る探偵や、野獣なみの鋭敏な五感を駆使する探偵、超高速で思考できる探偵、あらゆる嘘が見抜ける探偵などなど…。
独自の“能力”や“必殺技”のあるキャラクターたちが次々に激突するという、王道的なバトルマンガにも通じる面白さがあります♪