マトモな社会生活を捨て、稀覯本の収集に血道を上げるマニアたち。
数々の実例でもって開陳される、彼ら(著者も含めて?)の常軌を逸した情熱と執念には、ただ唖然とするばかり。
「古書は集めるためにあるものである。読むものではない!」
「大事なのは“本を買う”という行為であって、“どんな本を”買うか、ということなどは些細な問題なのかも知れない」
名言とも迷言ともつかない言説がテンコ盛り。
何となく分かるような気もするんだけど、分かったらオシマイという気もするぞ。
秘境の探訪記とか、裏社会のルポルタージュとか、そんな読み物に通じる味わいがある。
“読書好き”などとはまったく異質な、別次元の価値観がみなぎってる。
驚かされっぱなしの一冊です♪