無差別殺傷事件を起こした男が、犯行前にネットで「彼女さえいればこんな惨めに生きなくていいのに」なんてつぶやいてたそうな。
カノジョができたら、どんなオトコでもハッピーになれるのか?
ハッピーになれるかも…と思い込んだのが、本書の主人公、ロサンゼルスの庶民をボランタリーに助けてる、IQことアイゼイア・クィンターベイ。
孤高の探偵だったはずなのに、かつて憧れてた亡兄の元カノからの依頼を受けた途端、中坊レベルの夢想を抱いてしまう。
片や、腐れ縁の相棒ドッドソンは、IQとは真逆の展開でもって、こすっからい小悪党から脱皮してのける。
ドライな現実とか、ハードな暴力の間に、ホロ苦くて甘酸っぱいエピソードが交じってる。
これからが楽しみなシリーズです♪