「この子らを世の光に」
福祉関係者にとっては有名な言葉です。福祉について学んでいれば、どこかで必ず教わります。
近代日本における障害者福祉の先駆者とされる糸賀一雄が述べたそうです。
「この子ら」とは障害のある人びとを、「世の光」とは希望や幸福みたいなものを、それぞれ指しているようです。
進歩の前線で「働いている」と思いたい
障害のある人びとこそ、社会の希望や幸福を象徴するような存在となるべき…そのように読めます。
弱者や少数派が淘汰されていた時代を経て、私たちは弱者や少数派に価値を見出すようになってきました。
前者を野生的・動物的と見るならば、後者は文化的・人間的と言えるでしょう。
「この子ら」が「世の光」である社会とは、文化的・人間的なものが進歩していった、その先にあるはず。過去よりも現在よりも、住み良い世界であるはずです。
そのような進歩の前線で、私は働いているのかも知れません。
「働いている」と思いたいですね。
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