エッセイ 私小説っぽい食べ歩きエッセイ 『悶々ホルモン』 ホルモン食べ歩きのグルメエッセイ。 なんだけど、20代後半の独身女性フリーライターの私小説っぽい側面があり、そこが本書の特色かも。 著者のホルモン好きは有名らしく、東海林さだおのエッセイにも登場して... 【続きを読む】 2014.03.12 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 山鉾からレシピまで 魅せる細密イラスト 『河童のスケッチブック』 妹尾河童のエッセイ集。 著者を取り巻く雑多なモノゴトが、モノクロの緻密なペン画とともに紹介されている。読み応えも見応えも充分。 読んだのは文庫本なんだけど、上下に開いて読ませる、凝った作り。 祇園祭... 【続きを読む】 2013.11.07 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 西欧と向き合う 若き日本人 『ヨーロッパ退屈日記』 マルチな才人だった伊丹十三の、若き日のエッセイ集。 俳優として洋画『北京の55日』に出演した時の、ヨーロッパでの滞在生活を記してる。 内容にも文章にも、独特のクセがある。 ウンチクとキザとコダワリと... 【続きを読む】 2013.10.29 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 笑ったり感心したりのエッセイ集 『さらば東京タワー』 朝日の『丸かじり』と双璧をなす、東海林さだおのもうひとつのエッセイシリーズ。文春です。 掃除ロボット「ルンバ」を導入したことを、“部下ができた自分”として意識するという、アクロバティックな発想には大... 【続きを読む】 2013.09.21 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 東海道を2年かけて“散歩” 『野武士、西へ』 東京から大阪までを“散歩”した、久住昌之のエッセイ。 下調べなどはせず、気まぐれに寄り道などをしながら、マイペースに進む。 くたびれたら無理をせずに中断し、鉄道で帰宅。そして後日、中断した地点まで鉄... 【続きを読む】 2013.09.15 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 食めぐるエッセイ 正統派の直球 『サンドウィッチは銀座で』 読ませる食エッセイ。 東海林さだおが技巧派の変化球とすれば、平松洋子は正統派の直球みたいな印象。 挿絵は谷口ジロー。“名場面集”っぽい感じの緻密なマンガが、文章によく合ってる。 こちらの食欲をビシ... 【続きを読む】 2013.09.02 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ ニュアンス独特 言文一致のエッセイ 『遺稿』 クセのある考えを、クセのある文章でつづったエッセイ集。 言文一致だって。「にぃ」と「にィ」を書き分けてあったりして、読んでいて独特のニュアンスが伝わってくる。 立川談志の落語、たくさん聴いたことは... 【続きを読む】 2012.08.02 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 読ませる文章術入門書 『小田嶋隆のコラム道』 コラムを書く入門書。本書自体が面白いコラム集でもある。 コラムには何が書かれるべきか、書く上で意識すべきことは何か…深く掘り下げられている。 文章を書くには「創造」と「描写」が必要とのこと。そこで... 【続きを読む】 2012.06.23 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 小市民的グルメエッセイ 『ひとり家飲み通い呑み』 アルコールとツマミの相性を“実況”してるようなエッセイ集。 B級やC級グルメに傾倒してる、小市民的スタンス。 少々ウンチクが出るものの、すかさず自分でツッコミを入れる。そうして、飄々とした自然体を保... 【続きを読む】 2012.05.09 エッセイ天竺堂の本棚