雑記あれこれ

『純粋理性批判』読解記(その10)振り返ってみる

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『純粋理性批判』読解記(その10)振り返ってみる

 淡々と読解は続いています。
 読もうと思い立ち、この記事を書いたのは2021年6月1日。実際に『純粋理性批判』を読み始めたのは同年8月24日でした。

 近ごろは、週に1~2節ほど読み進んでいます。読むペースは落ちましたが、それでも中断におちいることはありません。我ながら「よく続いているものだ」と思います。

 現在読んでいる箇所は、純粋知性概念を分類・列挙した「カテゴリー表」のあたり。全7巻ある光文社文庫版では、2巻目の前半です。

 読みながら、読書ノートに要点をまとめていきます。表を描き添えたり、矢印や吹き出しを付け加えたりしつつ、少しずつ理解(らしきもの?)をつかんでいます。

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自分の理解度をチェックしたい

 とは言え、それは私個人の感覚。つかんでいる「理解(らしきもの?)」が、著者であるカントの意図に合致しているとは限りません。

 むしろ、私の“理解”がズレていたり、間違っている可能性の方が大きい。
 たやすく理解できる思想であれば、あんなにたくさんの入門書や解説書が出回っているはずがないのです。一方で、価値を認めて「理解したい」と願う人が多いからこそ、たくさんの入門書や解説書が出回っているとも言えそうですね。

 読み始める際、私は「切りの良いところで読書ノートを見返し、理解できなかった箇所について、事前に読んだ入門書や解説書から参考になる記述を探し出し、読書ノートに記入する」と決めました。
 いずれ、どこかの時点で読解を休止し、読書ノートを見返しながら、自分の理解度をチェックしてみようと考えています。章の区切りが「切りの良いところ」になりそうです。

 これまでの読解で、認識や判断のメカニズムなどについて、私の脳裏にはボンヤリとしたイメージが形成されています。
 解説書などに当たることで、脳裏のイメージは鮮明になるのかも知れませんし、別のイメージに置き換わってしまうのかも知れません。
 いずれにせよ、チェックする作業、それ自体が刺激的であることは確かでしょう。

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