国連について、元外務官僚が紹介してる本。
第二次大戦の後、戦勝国主導で組織された国際連合。
平和を謳ってはいるものの、実際に優先されるのは加盟各国の“国益”。大国と小国の利害が絡み合い、駆け引きと妥協が繰り返されてるそうな。
とは言え、国境を越えて紛争や貧困に対処する、世界最大の組織であることは事実。これより上位に当たる組織が存在しないことも事実。
そこでは日夜、職員や外交官たちが、複雑な国際問題の打開を目指し、粘り強い努力を続けてる。
著者は国連日本政府代表部公使などを歴任。
国連の成り立ちや制度、業務の実際などを、平易な言葉で解説してる。
日本での原発事故や集団的自衛権、平和憲法をめぐる問題。
これらについての捉え方、考え方は、日本国内と国際社会では大きく異なる模様。それが国連内では際立つらしく、本書でたびたび触れられてる。
良し悪しは別として、さまざまな意見は知っておきたいところです♪