日本を代表するほどに価値ある物が「国宝」で、そんな宝物を生み出せる人びとが重要無形文化財保持者「人間国宝」。
国宝はそれだけで完結してる。片や人間国宝は、将来的にも高価値な物を生み出せる可能性があるし、同様の人材を育成してくれる可能性もある。
国宝と人間国宝のどちらが上とか下というわけじゃないけど、前者は「凄かったんだなぁ」と過去を振り返るもので、後者は「凄いなぁ」と現在進行形で期待させてくれるものではないかと。
人間国宝に認定されてる工芸作家30人への取材を、作品の写真とともにまとめた本書。
漆芸や陶芸や染色や木工などなどジャンルはさまざまだし、技芸をめぐる紆余曲折もさまざまだけど、取り組んでる工芸が「好きでたまらない」ところはみなさん同じ。
国宝級にエラくなるのは無理にしても、好きなことに打ち込む生き方は見習いたい。
シアワセ達人の事例集でもあります♪