天竺堂の本棚小説

移民宇宙船と未開惑星と 人類描く年代記 『怨讐星域』(1~3)

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人類の未来描く年代記 『怨讐星域』(1~3)

 滅亡の危機にさらされた地球。
 172光年の彼方に発見された居住可能な惑星を目指し、選ばれた一部の人々が、世代交代型の巨大宇宙船で出発する。その後、宇宙空間を超える瞬間移動技術が発明され、残された人々は、身体ひとつでの惑星移住に命運を託す。

 2派に分かれた人類の未来を描く、SF年代記。

 宇宙船内の人々は、閉鎖された空間で一生を終えなければならい。瞬間移動した人々は、異星の地で文明をゼロから再興しなければならない。

 宇宙船内の人々の子孫は、目的地に先回りしてる連中がいるなんて、夢にも思わない。瞬間移動した人々の子孫は、祖先を置き去りにした連中への恨みを抱きつつ、宇宙船を待ち受ける。

 年代記を構成する個々の短編は、いつの世にも変わらない、老若男女による悲喜こもごもの物語。
 けれど、特異な環境を舞台にしてるせいで、何ともユニークな面白さが生まれてます。

 人類2派が再会する時、何が起こるのか…?
 著者が用意してる展開は、かなりアクロバティックだぞ。

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