天竺堂の本棚

本は“墓” 読書は“墓参り” 『書楼弔堂 破暁』

京極夏彦の連作短編集。  明治中期の東京郊外に建つ、謎めいた書舗「弔堂」が舞台。 悩みや問題を抱えた顧客に、「どのような本をご所望ですか」との時代劇的キメ台詞が出て、“大切な一冊”が渡される。  江戸... 【続きを読む】
施設長の学び!

書籍『働く幸せ』

障害のある人たちの労働に関わっていると、働くことの意味や意義について考え込んでしまうことがあります。 私たちは、利用者さんたちは、何のために働くのでしょうか?  この素朴な疑問に、明快な回答を提示して... 【続きを読む】
エッセイ

私小説っぽい食べ歩きエッセイ 『悶々ホルモン』

ホルモン食べ歩きのグルメエッセイ。 なんだけど、20代後半の独身女性フリーライターの私小説っぽい側面があり、そこが本書の特色かも。  著者のホルモン好きは有名らしく、東海林さだおのエッセイにも登場して... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

全国最低の自殺率 海部町の秘密 『生き心地の良い町』

慶応大学の院生が“自殺予防因子”の研究をまとめた本。  研究対象となったのは、自殺率が全国でも極めて低いという、徳島県の海沿いにある海部町(現・海陽町)。4年かけて調査や解析を行なったそうな。  結果... 【続きを読む】
マンガ

“好き”を楽しみ極めつくす芸人 『ネイチャージモン』(1~9)

お笑いグループ「ダチョウ倶楽部」メンバー・寺門ジモンの、驚くべき“生態”を描いた、セミドキュメンタリー的なマンガ。  独自の過激なトレーニングを30年以上も続けており、肉料理とオオクワガタをこよなく愛... 【続きを読む】
施設長の学び!

利用者を“オトナ”にしない

「利用者さんを“オトナ”にしないで下さい」 近ごろ、印象に残った言葉です。福祉施設職員向けの研修での講義でした。  この場合の「オトナ」とは、何を指すのでしょう? 通常は「成人した男女」なのですが、講... 【続きを読む】
マンガ

人類の滅亡か? 個人の犠牲か? 『ぼくらの』(1~11)

15人の中学生たちが、謎の超巨大ロボットを順番に操縦し、地球の敵と戦わなければならなくなる。 敵を倒さないと地球は滅亡してしまう。敵を倒して地球を救っても自分の命は燃え尽きるという、何とも理不尽なルー... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

臨死体験めぐるスリリングな物語 『航路』(上・下)

コニー・ウィリスSF大作。上下巻。  臨死体験を擬似的に起こせる物質が発見され、認知心理学者と神経内科医のチームが、この物質をボランティア被験者たちへ投与し、聴き取り調査を始める。 ところが、アクシデ... 【続きを読む】
施設長の学び!

44歳で老人会のメンバーに?

私の知人に、ケアマネジャーの女性がいます。 ステップアップを目指して現在、社会福祉士の試験勉強中。  この女性、珍しいことに44歳で地元の老人会に入会、さまざまな地域活動に取り組んでいます。 ユニーク... 【続きを読む】
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