マンガ

逃げても流されても 今を肯定できている 『銀の匙』(1~15)

偉人は「大志を抱け」と煽り、歌手は「夢をあきらめないで」と促し、アニメは「思い込んだら試練の道を」と決め付ける。 世間には“将来の目標を早期に定め、一途に前向きに努力して達成する”ことを最上とする、い... 【続きを読む】
施設長の学び!

体験を作業改善に活かす

ある研修会で、発達障害者の身体感覚を体験するワークを行ないました。私たち参加者は、軍手を3枚重ねで両手にはめ、ひとつの小さな穴からしか外が見られない特殊なゴーグルを装着。 人工的に“不器用”で“視野狭... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

理想と現実 主張ぶつけ論議 『闘うための哲学書』

小川仁志と萱野稔人、哲学者2人の対談集。「愛するとは何か?」「戦争はなくせるのか?」などのテーマに沿い、哲学分野の名著を紹介した本でもある。 哲学カフェなどを通して市民と語らう、理想主義の小川。時事問... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

伝染病と謀略 骨太な異世界譚 『鹿の王』(上・下)

上橋菜穂子のファンタジー巨編。 中世の中央アジアっぽい異世界が舞台。 強大な帝国に敗れたレジスタンスの生き残りが、征服者による植民地化が進む土地で、奇怪な伝染病が絡んだ謀略に巻き込まれる。 読み応えの... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

東北の山奥に “怪獣”現れる時代劇 『荒神』

宮部みゆきの伝奇時代劇。 東北の山奥に巨大UMA(未確認生物)が出現し、村人や武士を襲うという。 オドロキの“怪獣モノ”です。 小藩同士の確執やら、藩内での暗闘やら、ドロドロとした人間模様も絡んでくる... 【続きを読む】
施設長の学び!

技能の先にあるものを問う

福祉作業所での支援の一環として、支援者が利用者さんに技術的な指導を行なうことがあります。 例えば、包丁を使って果物の皮をむく。例えば、厚紙を折り曲げて箱形に組み立てる。 手順をスモールステップに分解し... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

ペット溺愛する飼い主たち考察 『イヌネコにしか心を開けない人たち』

ペットを溺愛する人びとが増えてる現状を、香山リカが考察した本。 ちなみに著者自身、イヌもネコも飼っており、ペットロスの経験もあるそうな。 社会の“ペット観”は変化してる模様。 従来の飼い主は、人間へ向... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

ブラックな笑いが 限界集落舞台の短編集 『四人組がいた。』

高村薫のオムニバス短編集。 山奥にある限界集落が舞台。 主な登場人物は、地元地域の自治体合併で消えた村の元村長と元助役、野菜売りのオバさん、そして郵便局長。老境に差しかかってる4人組。 小さな郵便局で... 【続きを読む】
施設長の学び!

それぞれの人生、それぞれの幸せ

「私が死んだら、この子はどうなるのか…?」と苦悩する親御さんがいます。 「できることなら私は、この子を看取った翌日に死にたい」と訴える親御さんもいます。 “親亡き後”は、障害児・者がいる家庭にとって大... 【続きを読む】
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