天竺堂の本棚

SFネタの“見本市” 超大作の開幕編 『ハイペリオン』(上・下)

名高いSF大作の開幕編。 辺境惑星にある古代遺跡を訪ねる巡礼たちが、それぞれの身の上を順番に語っていく構成の、オムニバス短編集。 巡礼7人の物語は、ジャンルもテイストも多種多彩。秘境探検あり、サイバー... 【続きを読む】
施設長の学び!

サービス化・商品化の危うさ 『福祉と贈与』

重そうな荷物を担いでいるお年寄り。歩道橋の前で立ち往生している風情です。 すると、通りかかった若者が、歩道橋の向こうまで荷物を運んでくれました。お年寄りは若者の親切を喜ぶでしょう。お年寄りを手助けでき... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

無理難題さえ論じる 学者たちの“論芸” 『ドーナツを穴だけ残して食べる方法』

大阪大学の学生たちによって企画・制作された本。 阪大の理系・文系の教員13人に、「ドーナツを穴だけ残して食べる方法」について、それぞれの学問領域から論じさせてる。 工学の先生はドーナツの穴ギリギリまで... 【続きを読む】
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マンガ

オトナ向けに アベンジャーズを再構成 『アルティメッツ』(1・2)

映画「アベンジャーズ」の元になったアメコミ。 従来のマーベル系コミックを、リアルなテイストで、オトナ向けに再構成してある。 アメリカの安全保障政策に組み込まれたスーパーヒーローたちが、異星人と戦ったり... 【続きを読む】
施設長の学び!

果樹園のような経営を

「我が社は“果樹園経営”を目指しています」 中小企業家同友会の例会で聴いた、ある社長さんの言葉です。 この社長さんの会社は、住宅リフォームが事業の中心。果物とは関係ありません。 果樹園とは、経営のスタ... 【続きを読む】
マンガ

諸星大二郎の伝奇巨編 『西遊妖猿伝 大唐編』(1~10)

諸星大二郎のライフワーク的な伝奇巨編。 講談師による講釈というスタイル。 基になってる「西遊記」に比べ、やや史実に寄った物語。玄奘がインドを目指した唐の時代を、背景に取り入れてある。 大冒険活劇であり... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

テロ組織との対決 抵抗勢力との暗闘 『機龍警察 未亡旅団』

『ワイルド7』と『パトレイバー』と『新宿鮫』と『ボトムズ』を混ぜ合わせ、今野敏あたりを振りかけたような近未来SF警察小説の第4弾。 国際的なテロ組織『黒い未亡人』との対決に、政府内にひそむ抵抗勢力との... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

高度成長時代の“負の遺産”が 『ペテロの葬列』

宮部みゆきの社会派ミステリ。 企業グループ会長の娘婿になった平凡な男が、非凡な事件に遭遇するというシリーズ(?)の3作目。 奇妙なバスジャック事件に巻き込まれたことから、高度成長時代の“負の遺産”みた... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

伝奇に仕立てた竹取物語 『かがやく月の宮』

宇月原晴明による、竹取物語の“異聞”。 竹取翁の屋敷にいるという謎の美姫が、朝廷を大混乱におとしいれる。その様子を、求婚した公達や帝の側から描く。 大唐帝国との外交問題や、著者お得意の“中近東から渡来... 【続きを読む】
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