天竺堂の本棚 戦後日本を彷徨 木地師追う主人公 『脊梁山脈』 乙川優三郎の長編小説。 終戦直後の日本が舞台。 主人公は上海からの復員兵で、たまたま窮地を救ってもらって別れた青年が、木地師らしいと知る。 木地師とは木工の職業集団。9世紀ごろの滋賀県・近江発祥とさ... 【続きを読む】 2020.04.08 天竺堂の本棚小説
マンガ 拡がった大風呂敷 数十年経て畳まれる 『幻魔大戦 Rebirth』(1~11) 平井和正と石森章太郎による『幻魔大戦』の“正統”の続編。全11巻。 先行する小説版やマンガ版の続編群をカバー&フォロー。他の平井作品と石森作品から、往年の名キャラクターたちを続々ゲスト出演させてもい... 【続きを読む】 2020.04.06 マンガ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 近未来の変化 楽観できぬ社会 『未来の年表』『未来の年表 2』 人口減少が進む近未来の日本社会を、年表形式で展望してる本。正編と続編、2冊を読みました。 これから噴出するらしいさまざまな問題を、各種データの裏付けでもって紹介。 大都市は高齢者だらけになり、地方か... 【続きを読む】 2020.03.25 天竺堂の本棚知識・教養
天竺堂の本棚 怪異譚の現場 引き出される“強さ” 『黒武御神火御殿』 カウンセリングに「コーピング・クエスチョン」という技法がある。 過酷な状況に置かれてきた相手に、「どうやって耐えられたのですか?」「今まで頑張ることができた理由は?」などと問いかけ、自分に内在する“強... 【続きを読む】 2020.03.04 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 思考実験も驚異も 刺激的なSF短編集 『息吹』 Aという決断をし、後になって「Bを選んでたらどうだったろう」とか想像してみたり。 誰かと「言った」「言わない」の水掛け論になり、「当時の様子を動画で確認できたら」なんて悔やんだり。 可愛がってるペット... 【続きを読む】 2020.02.27 天竺堂の本棚小説
ブロポタ 便利で快適 何かと助かる装備3点 手首への負荷を軽減する「ERGON GP1グリップ」 ブロンプトンのオーナーになって1年半。 頑張って輪行などに乗り出さなくても、近場への気軽なポタリングだけで充分に満喫できています。“ちょっとそこ... 【続きを読む】 2020.02.25 ブロポタ自転車&その他
エッセイ ユルくてヌルい 著者独自の旅行記 『日本全国 もっと津々うりゃうりゃ』 宮田珠己の紀行(?)エッセイ集、第2弾。 訪れてるのは、長崎の軍艦島とか、南西諸島の奄美大島とか、山形の出羽三山などなど。 どれも観光地としてメジャーだけど、著者独自の視点や価値観のおかげで、何とも... 【続きを読む】 2020.02.24 エッセイ天竺堂の本棚
施設長の学び! 見落としかけた 真の価値 ウチの施設には飲食店が併設されています。飲み物や軽食、お菓子などを提供する、 カフェ的な店です。 働いているのは、施設に通う利用者さんたち。就労継続支援B型事業の一環なのです。 この店で給仕などを務... 【続きを読む】 2020.02.12 施設長の学び!現場の学び
天竺堂の本棚 選択で変わる 資本主義社会の“次” 『未来への大分岐』 資本主義も民主主義も行き詰まりかけてる今は、私たちの選択次第で未来が大きく変わる「大分岐」の時代だ…として、社会の“次”を見定めようと、哲学者やジャーナリストらが対談してる本。 議論百出だけど、大まか... 【続きを読む】 2020.02.10 天竺堂の本棚知識・教養