天竺堂の本棚 高度成長時代の“負の遺産”が 『ペテロの葬列』 宮部みゆきの社会派ミステリ。 企業グループ会長の娘婿になった平凡な男が、非凡な事件に遭遇するというシリーズ(?)の3作目。 奇妙なバスジャック事件に巻き込まれたことから、高度成長時代の“負の遺産”みた... 【続きを読む】 2014.03.29 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 伝奇に仕立てた竹取物語 『かがやく月の宮』 宇月原晴明による、竹取物語の“異聞”。 竹取翁の屋敷にいるという謎の美姫が、朝廷を大混乱におとしいれる。その様子を、求婚した公達や帝の側から描く。 大唐帝国との外交問題や、著者お得意の“中近東から渡来... 【続きを読む】 2014.03.22 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 利用者を“トロフィー”にしない 以前に書いた『利用者を“オトナ”にしない』の続きです。 研修の講師が、福祉作業所に勤務していたころの話。 ある利用者さんの支援について、職員Aが「この人の支援がスムーズにできるのは自分だけだ」などと、... 【続きを読む】 2014.03.19 施設長の学び!研修の学び
天竺堂の本棚 本は“墓” 読書は“墓参り” 『書楼弔堂 破暁』 京極夏彦の連作短編集。 明治中期の東京郊外に建つ、謎めいた書舗「弔堂」が舞台。 悩みや問題を抱えた顧客に、「どのような本をご所望ですか」との時代劇的キメ台詞が出て、“大切な一冊”が渡される。 江戸から... 【続きを読む】 2014.03.16 天竺堂の本棚小説
施設長の学び! 書籍『働く幸せ』 障害のある人たちの労働に関わっていると、働くことの意味や意義について考え込んでしまうことがあります。 私たちは、利用者さんたちは、何のために働くのでしょうか? この素朴な疑問に、明快な回答を提示してい... 【続きを読む】 2014.03.13 施設長の学び!書籍の学び
エッセイ 私小説っぽい食べ歩きエッセイ 『悶々ホルモン』 ホルモン食べ歩きのグルメエッセイ。 なんだけど、20代後半の独身女性フリーライターの私小説っぽい側面があり、そこが本書の特色かも。 著者のホルモン好きは有名らしく、東海林さだおのエッセイにも登場してる... 【続きを読む】 2014.03.12 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 全国最低の自殺率 海部町の秘密 『生き心地の良い町』 慶応大学の院生が“自殺予防因子”の研究をまとめた本。 研究対象となったのは、自殺率が全国でも極めて低いという、徳島県の海沿いにある海部町(現・海陽町)。4年かけて調査や解析を行なったそうな。 結果、自... 【続きを読む】 2014.03.08 天竺堂の本棚知識・教養
マンガ “好き”を楽しみ極めつくす芸人 『ネイチャージモン』(1~9) お笑いグループ「ダチョウ倶楽部」メンバー・寺門ジモンの、驚くべき“生態”を描いた、セミドキュメンタリー的なマンガ。 独自の過激なトレーニングを30年以上も続けており、肉料理とオオクワガタをこよなく愛し... 【続きを読む】 2014.03.07 マンガ天竺堂の本棚
施設長の学び! 利用者を“オトナ”にしない 「利用者さんを“オトナ”にしないで下さい」 近ごろ、印象に残った言葉です。福祉施設職員向けの研修での講義でした。 この場合の「オトナ」とは、何を指すのでしょう? 通常は「成人した男女」なのですが、講義... 【続きを読む】 2014.03.04 施設長の学び!研修の学び