アメリカの思想家、ラルフ・ウォルドー・エマソンの本。
読者を鼓舞し、背中を押してくれるような言葉の数々が、心に染み入ります。ちょっと過激なところもあるけれど。
自分がちっぽけで無力に思え、どうにも自信がわかず、小さな行動も起こせない…なんて人が読むと、重い腰を上げるための気力が出るかも。
経験のない段階へ進まなきゃならないのに、未知への恐れや、失敗への不安しかない…なんて人が読むと、一歩を踏み出す勇気が生まれそう。
ところが、そんな切実さと無縁な者が、うっかり読んでハマってしまったら…自尊心ばかりが肥大し、軽薄でゴーマンで痛々しい“オレサマ”が出来上がってしまう気がするぞ。
良薬だって飲みすぎれば毒になる、そんな危うさを秘めた一冊w