雲田はるこの落語マンガ。
刑務所を出たばかりの元ヤクザの主人公が、名人と呼ばれる落語家に弟子入りし、芸を磨いていく。
“鬼コーチにしごかれて才能が開花”系かと思ったら、中盤で物語は戦前へ。後に名人となる若き落語家たちのドラマと共に、落語界の盛衰が物語られる。
奥行きが出てきたところで舞台は現代に戻り、主人公が落語界を盛り立てるべく奮闘。
いろんな葛藤を抱える者たちが寄り集まり、健気に助け合う、“家族”の群像劇みたいな側面もあって読ませます。
落語の導入“まくら”の部分を、チマチマした手書き文字にして、アドリブをボソボソしゃべってるカンジを出すなど、マンガ表現の工夫がまた面白い♪