天竺堂の本棚小説

植民惑星での動乱 大河SFの開幕編 『天冥の標1 メニー・メニー・シープ』(上・下)

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 小川一水による大河SFの開幕編。

 時は29世紀。植民惑星で起きた、圧制者とレジスタンスの激突を描く。
 ところが、そんな革命や動乱という“前景”をよそに、もっと重大で深刻そうな事態が、どこか背後で進展してる模様。ほのめかしは多少あるけど、“えらく規模がデカいらしい”という以外よく分からない。
 しかも、主人公たちの奮闘を無視するかのようなドンデン返しが発生。隠されてた“後景”が表に浮かんできたあたりで、物語は唐突に終わってしまう。

 後を引くというか、すぐにでも続きが読みたくなる。
 何ともニクい展開です♪

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