天竺堂の本棚小説

パンデミックの激動 骨太に描く 『天冥の標2 救世群』

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『天冥の標2 救世群』

 小川一水の大河SFシリーズ第2部。
 前作は未来の植民惑星が舞台だったけど、本作は近未来(ほぼ現代)の地球での話。

 東南アジアに出現した未知の疫病が、世界中に蔓延。人類の未来を大きく変えていく。
 パンデミックの阻止に奮闘する医師たちや、疫病で人生を狂わされる庶民らを、骨太な筆致で描いてる。

 前作に通じる部分も散見される。けれど、これがどう展開すれば前作の状況に至るのか、見当もつかない。
 だからこそワクワクさせられます♪

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