
マキャベリ(マキアヴェッリ)の著作や書簡などから、普遍的と見られる箇所を、塩野七生がまとめ直した箴言集。
 有名な言葉「目的は手段を正当化する」。
 しばしば「目的のためなら手段を選ばない」などと解釈されがちだけど、本来の意味は異なる模様。
 君主たる者、国家の存続を最優先させなきゃならない。
 国家の安全・安定を維持するためには、公明正大であるばかりでは難しい。あえて狡猾に非情に立ち回らなきゃならない場合もあるのだと。
考え方が、とことん現実的で合理的。
 そんなマキャベリの箴言に対し、哲学的・道徳的な観点から「国家のために個人を犠牲にしても構わないのか」みたいな疑義が寄せられたりする。
 それって、肉料理のレシピ本の著者に、肉食の是非を問うようなもの。“守備範囲外”なのだ。
 巷で言われてるように、組織のリーダーとしての心構えなどを学ぶには適してるけど。
 より良い生き方の指針を得たい人は、別の何かを読むべきですw
![マキアヴェッリ語録 (新潮文庫 しー12-6 新潮文庫) [ 塩野 七生 ]](https://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1011/10118106.jpg?_ex=128x128)

