天竺堂の本棚小説

日常と非日常が混ざり合う 『月の部屋で会いましょう』

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日常と非日常が混ざり合う 『月の部屋で会いましょう』

 奇妙な味わいのSF短編集。

 出てくるのは、頭髪を分け入った先に現れるジャングルとか、猫を延々とキャッチボールする仕事とか、オムツの中に小鳥やネズミをヒリ出す赤ん坊とか、シュールなモノゴトばかり。
 それらのモチーフでもって、私たち誰もが身近に経験するような、人間関係の悲喜こもごもが描かれる。

 言葉で比喩的に表現されるようなモノゴトを、あえて具体的に現出させる…そんな作風らしい。
 こうして、日常と非日常がシームレスに混ざり合った、不思議な物語が展開する。

 むしろ純文学に近いのかも。落語的とも言えそう。
 物語がズパッと終わってしまう、“投げっぱなしジャーマン”みたいな幕切れも特徴と見たぞ。オチも何もないんだけど、それこそが余韻につながってるカンジ。

 個人的には、最後に収録されてる表題作が一番気に入りました♪

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天竺堂通信
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