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『ストーリーとしての競争戦略』

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『ストーリーとしての競争戦略』


 経済的に困窮する母子家庭を対象に、占いの在宅ビジネスを計画している人がいるそうです。

 これを初めて聞いた時、私は「なるほど!」「面白い!」と大いに感嘆したものです。正座していたなら、思わずヒザを打っていたかも知れません。

 タロットカードや手相見には開業資金がほとんど要らず、自宅での子育てと両立できて、“ママ友”の人脈で営業しながら…などなど、考えがひとりでに拡がっていきますよね。
 実際に事業が成功するかどうかは分かりませんし、私自身が手を出すことはないでしょう。それでも、ワクワクしてしまう、魅力的な話であることは間違いありません。

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意外性から生まれる“面白さ”

 画期的・革新的な成功を果たす戦略…その大切な要素は、話しても聞いても面白いストーリーにあるそうです。

 その“面白さ”とは、広く共有されている常識や概念をくつがえすような、一見すると非合理としか思えないような、サッカーの“キラーパス”にも例えられる意外性から生まれると著者は説いています。起承転結の“転”に当たるところですね。

 非合理に見えた方策が、事業全体の流れの中で合理的に機能し、成功するころにはライバルが追い付けず、競争優位が確立されていた…。このような展開が理想的なパターンらしく、本書ではいくつかの企業の実例と戦略が紹介されています。

 とは言え、キラーパスみたいな戦略って、狙って立てられるものなのでしょうか?

 著者によると、見出すべき戦略の“キモ”は「他社と違った良いことをやる」。
 そのために、事業分野で複数の問題を引き起こしている原因を見付け、それを解決するアイデアを育ててみることなどを提案しています。

 「先行事例を模倣するだけでは、いつか行き詰まるかも」と危惧しつつも、今ひとつ“突き抜け”られない人びと(私も含めて)にオススメの一冊です。

photo credit: seanaes via photo pincc

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