谷甲州による「航空宇宙軍史」シリーズ22年ぶりの新作。
地球-月連合と外惑星連合が激突した第一次外惑星動乱から40年後を描いた、オムニバス短編集。
外惑星連合諸国が敗戦から復興し、戦勝国との摩擦が再び高まろうとしてる中、太陽系の各所で起こるキナくさい出来事。これらは根底で関連しており、新たな動乱の引き金になる。
このシリーズ独特の、渋い魅力で読ませます。
実は戦争って、ドカンと派手に“勃発”するものではないらしい。
知らないところでいろんな事態がジワジワと進行していて、大衆が気付くころには、もう後戻りができない状況になってる…みたいな。
SFらしからぬナマっぽい教訓がw