ニール・ゲイマンのファンタジー。
何者かに家族を殺害され、たまたま墓地に迷い込んで命拾いした男児が主人公。墓地に棲む幽霊たちに育てられて成長し、やがて、家族の仇と向き合うことに…という物語。
暗くて寂しそうに見える墓地も、棲んでる幽霊の視点に立てば、意外に居心地が良さそう。 幼い主人公は碑文をなぞって字を憶え、古代の幽霊に歴史を教わる。
心優しい死者たちとの触れ合いが、“死”や“死者”についての固定観念を揺さぶります。
原題は「THE GRAVEYARD BOOK」で、つまりは“『ジャングル・ブック』の墓場版”みたいなものらしい。
日本人としては“『ゲゲゲの鬼太郎』の英国版”という方がしっくりきそうなw