天竺堂の本棚

マンガ

毎晩かよいたい 本好きたちの夢 『古本屋台』

誰が呼んだか「古本屋台」。 それはリヤカー式の木製屋台で、おでんやラーメンを出しそうな風情だけど、赤ちょうちんには「古本」の2文字が。 内側は書棚になっており、マニアのツボをグイグイ刺激するオタカラが... 【続きを読む】
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“占い”にして“哲学” 人生の様相を解釈 『易経』(陽の巻・陰の巻)

易経は古代中国「四書五経」のひとつ。 邦訳や解説書などを何冊か読んで、“占いの書”であり“哲学の書”でもあるらしいと分かった。 後者をふくらませたのが本書。小中学生向けに平易に、でも結構しっかりと書い... 【続きを読む】
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中国史の闇描く 重厚なミステリ 『北京から来た男』(上・下)

ヘニング・マンケルの社会派ミステリ。 スウェーデンの寒村で起きた大量虐殺事件が、中国の近・現代史につながっていくという、壮大なスケール。 なんだけど、事件をめぐるサスペンスよりも、改革開放路線を猛進す... 【続きを読む】
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精巧なカラクリ人形 命や魂は…? 『機巧のイヴ』

ニコニコ笑ってるように見えて、内心は激怒してたり。深く考えてるように見えて、実は何も考えてなかったり。 自分がそうだから、他人も似たようなものだろう。人間がそうだから、機械も似たようなものだろう。 犬... 【続きを読む】
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巧妙で意地悪 毒の利いたミステリ 『ロートレック荘事件』

筒井康隆のミステリ。 ロートレック作品の蒐集家の別荘で起きた連続殺人事件を描く。 ロートレックと同様、主人公は身体障害による低身長の男性として設定されてる。 この主人公の存在が、物語に奇妙な違和感を漂... 【続きを読む】
マンガ

ゆるキャラ起用 オドロキの“偉人伝” 『くまモン』

小学館が出した、オドロキの“偉人伝”(偉熊伝?)。 「地域振興と災害復興にかけまわる次世代のリーダー」として、熊本県を代表する人気ゆるキャラの“半生”をマンガで紹介。 キャラクター誕生の経緯などはきち... 【続きを読む】
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舞台そのままに 主人公が交代へ 『あやかし草子』

宮部みゆきの人気シリーズ第5巻。 シリーズに大きな変化が到来し、これまでの主人公というか狂言回し役が“引退”してしまう。次巻からは別の人物が主役を務める模様。 そこに至る過程が少々唐突にも思えるけど、... 【続きを読む】
マンガ

脳内補正を強いる ブランドの力 『ファイブスター物語』(14)

唐突にして大胆な内容改変が行なわれ、どうしようか迷ったものの結局、読み続けることにした14巻。惰性的ズルズル感を覚える一方で、続きに期待してる自分にも気付いたり。 登場する巨大ロボットたちのデザインや... 【続きを読む】
マンガ

ホノボノなりの攻め 深い内容も 『バーナード嬢曰く。』(4)

読書好きな男女4人が織りなす、読書好きのための、“読書あるある”なギャグマンガ。 のはずなんだけど、人気を集めて4巻にまで至ると、もはやギャグだけにどどまらない、何とも深い内容に。 「どうして私たちは... 【続きを読む】
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