天竺堂の本棚

マンガ

異様集団での日常 マンガで紹介 『カルト村で生まれました。』

原始共産主義っぽいカルト集団が運営する“村”での実体験を紹介した、ユニークなマンガ。 書名のとおり、作者はカルト村で生まれ、高校時代まで過ごしたそうな。 カルト村の中では、“争いを生む”として、個人所... 【続きを読む】
ノンフィクション

根深い差別 実態あらわに 『妄信 相模原障害者殺傷事件』

2016年7月に起きた相模原障害者殺傷事件での、朝日新聞取材班による報道などがまとめられた本。 この凶行が社会にどんな影響を及ぼしたのか、何が浮き彫りになったのか、いろんな方面に取材してあって興味深い... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

市井に棲む神々 新旧の争い 『アメリカン・ゴッズ(上・下)』

ニール・ゲイマンのファンタジー巨編。 舞台は現代アメリカ。 さまざまな民族・人種が集まるこの国には、世界各地から移民たちが連れてきた神々も存在してる。 ところが、信者の減少とか、科学や経済への信頼の高... 【続きを読む】
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天竺堂の本棚

自ら考え・感じて “自分”取り戻そう 『「普通がいい」という病』

精神科医による“生き方指南”みたいな本。 しばしば「みんな仲良く」「怠惰はダメ」なんて言われる。それらは合理的思考や社会的規範として、世間一般に浸透し、私たちの言動に影響を及ぼしてる。 やっぱ当然、仲... 【続きを読む】
ノンフィクション

読書の体験 語り合う囚人たち 『プリズン・ブック・クラブ』

カナダの刑務所で行なわれてる囚人たちの読書会に、女性ジャーナリストがボランティアとして加わった、1年間の記録。 いくつか面白い読みどころがある。 まず、ユニークなブックガイドとして読める。 囚人向けに... 【続きを読む】
マンガ

老ヒーローの旅路 西部劇テイスト 『ウルヴァリン:オールドマン・ローガン』

ウルヴァリンが主役のアメリカンコミック。なんだけど、通常のマーベルコミックとは異なる世界が舞台。 スーパーヒーローたちがヴィラン(悪役)に敗れ去り、文明が崩壊しかかってる、近未来のアメリカ。 ウルヴァ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

エキゾチックな趣 森博嗣の時代劇 『ヴォイド・シェイパ』

森博嗣による、ユニークな時代劇。 伝説的な剣豪に山奥で育てられた青年ゼンが、旅をしながら剣士として成長していく物語…らしい。 舞台は日本っぽいけど、人名はカタカナ表記だし、時代や地域などの明確な記述は... 【続きを読む】
エッセイ

ノンフィクションライターの姿勢や矜持 『仕事の手帳』

最相葉月のエッセイ集。 ノンフィクションライターとしての姿勢や、インタビューという行為の奥深さ、自著についての反省や矜持などが、謙虚と言うかストイックにつづられてる。 ラジオで務めたインタビュー番組の... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

歴史読み解く「インタースコア」提唱 『18歳から考える 国家と「私」の行方 〈東巻・西巻〉』

松岡正剛による歴史の本。2巻(東巻・西巻)14講の講義スタイル。 話し言葉で書かれてるので、比較的読みやすい。半面、詰め込まれてる知識が膨大で、何とも目まぐるしい。 イギリスで流行したコーヒーハウスか... 【続きを読む】
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