天竺堂の本棚

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信長の跡目争い 軽妙な会話劇 『清須会議』

信長没後の跡目争いを、登場人物たちのモノローグ(現代語訳)でつづった時代小説。 武将や姫たちの会話の端々に、それぞれの思惑がうかがえたりする。コミカルで軽妙なやりとりの描き方が、とても巧み。 立ちまく... 【続きを読む】
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場数や資質が求められそう 『心理療法個人授業』

クライアントとの間に生じる濃密な関係さえも利用しつつ、治癒へ導くなんてこと、たやすくできはしない。 臨床心理士の資格要件が高すぎるのも無理はない…とも思う。 けれど、理論と技術を身に付けたとしても、誰... 【続きを読む】
エッセイ

ニュアンス独特 言文一致のエッセイ 『遺稿』

クセのある考えを、クセのある文章でつづったエッセイ集。 言文一致だって。「にぃ」と「にィ」を書き分けてあったりして、読んでいて独特のニュアンスが伝わってくる。 立川談志の落語、たくさん聴いたことはない... 【続きを読む】
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エッセイ

読ませる文章術入門書 『小田嶋隆のコラム道』

コラムを書く入門書。本書自体が面白いコラム集でもある。 コラムには何が書かれるべきか、書く上で意識すべきことは何か…深く掘り下げられている。 文章を書くには「創造」と「描写」が必要とのこと。そこで、ま... 【続きを読む】
エッセイ

小市民的グルメエッセイ 『ひとり家飲み通い呑み』

アルコールとツマミの相性を“実況”してるようなエッセイ集。 B級やC級グルメに傾倒してる、小市民的スタンス。 少々ウンチクが出るものの、すかさず自分でツッコミを入れる。そうして、飄々とした自然体を保っ... 【続きを読む】
天竺堂の本棚

難解な思想 分かりやすく 『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』

インドから日本に伝わった東洋哲学についての、ユニークな入門書。 仏教の真髄とか、“悟り”を伝える難しさとか、「喝!」の理由とか、ド派手な仏像の狙い…などなど。 難しいことを分かりやすく噛み砕いて、巧み... 【続きを読む】
ノンフィクション

ドイツの街 病院や福祉施設が融合 『奇跡の医療・福祉の町ベーテル』

ドイツのビーレフェルト市の一角にある、福祉先進地域を紹介してる本。 ベーテルの前身は、教会が始めたてんかん患者の支援施設。ナチスの安楽死計画から障害者を守ったことでも知られる。 大きな建物がある訳では... 【続きを読む】
マンガ

C級グルメ満喫 自堕落なシアワセ 『花のズボラ飯』

夫が単身赴任中の30歳主婦が、ひたすらにC級グルメを満喫するマンガ。 先進国の都市生活者ならではのズボラ生活ぶりが、何とも赤裸々に描かれている。 そのリアルさは、もはや「あるある」みたいな共感を通り越... 【続きを読む】
ビジネス

“小さくて素敵”維持する難しさ 『スモール・ジャイアンツ』

小さくて素敵な、アメリカにある14企業の事例集。 企業を“小さくて素敵”なままに維持し続けること、その難しさがよく分かる。 良い製品・サービスを提供してると、やがて需要が増す。需要の増加に応えるため、... 【続きを読む】
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