天竺堂の本棚

ノンフィクション

社会問題のグレーゾーンに戸惑う 『からくり民主主義』

諫早湾干拓事業から沖縄米軍基地、小さな親切運動、障害者バスケットボールまで、さまざまな物事を扱ってるルポルタージュ集。 マスコミが事件や問題を取り上げる場合、限られた放送時間や紙面の枠に収まるよう、情... 【続きを読む】
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巨匠の遺作 壮大なハードSF 『虚無回廊』

巨匠による未完の遺作。 太陽系外に出現した、超巨大な円筒体(長さ2光年!)。それを探査すべく、人工実存(AI以上!)を搭載した宇宙船が向かうという、壮大なハードSF。 謎の円筒体は、知性を持つ生物や機... 【続きを読む】
ノンフィクション

アマゾン少数民族の驚異 『ピダハン』

南米アマゾンの奥地に住む、特異な言語を操る少数民族「ピダハン」についてのノンフィクション。 著者はキリスト教の伝道師。 大学で言語学などを修めており、聖書をピダハン語に翻訳して布教を図る。 ところがピ... 【続きを読む】
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ビジネス

ソーシャルビジネスを始めるために 『社会起業家スタートブック』

ソーシャルビジネスの始め方が分かりやすくまとめてある。 病児保育を行ないたかった人がいて。商店街の空き店舗を保育所に流用しようとしたものの、計画が頓挫してしまった。 その後、「病児保育所を開きたい」で... 【続きを読む】
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シュルレアリスムの冒険譚 『類推の山』

フランスのシュルレアリスム文学。 エベレストよりもはるかに高く、天上にまでそびえてるという“類推の山”。 あらゆる山々の存在、地球全体のバランス、古来の神話や伝承などを参考に、「この世のどこかに存在し... 【続きを読む】
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ゾンビが闊歩する“スチームパンク” 『屍者の帝国』

伊藤計劃が遺したプロローグを、円城塔が書き上げたSF大作。 フランケンシュタインの死体蘇生技術が普及した、奇怪な19世紀を描く。ある種の“スチームパンク”かな。 死体はゾンビ化され、兵士や御者、フォー... 【続きを読む】
マンガ

ソビエト連邦のヒーローに!? 『スーパーマン:レッド・サン』

アメリカンコミックには、おなじみのスーパーヒーローたちを通常とは異なる設定で描く、“もしもの世界”みたいな趣向があって、本作はそのひとつ。 爆発するクリプトン星から、乳児を乗せた小型ロケットが脱出。 ... 【続きを読む】
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信長の跡目争い 軽妙な会話劇 『清須会議』

信長没後の跡目争いを、登場人物たちのモノローグ(現代語訳)でつづった時代小説。 武将や姫たちの会話の端々に、それぞれの思惑がうかがえたりする。コミカルで軽妙なやりとりの描き方が、とても巧み。 立ちまく... 【続きを読む】
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場数や資質が求められそう 『心理療法個人授業』

クライアントとの間に生じる濃密な関係さえも利用しつつ、治癒へ導くなんてこと、たやすくできはしない。 臨床心理士の資格要件が高すぎるのも無理はない…とも思う。 けれど、理論と技術を身に付けたとしても、誰... 【続きを読む】
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