天竺堂の本棚 信長の跡目争い 軽妙な会話劇 『清須会議』 信長没後の跡目争いを、登場人物たちのモノローグ(現代語訳)でつづった時代小説。 武将や姫たちの会話の端々に、それぞれの思惑がうかがえたりする。コミカルで軽妙なやりとりの描き方が、とても巧み。 立ちまく... 【続きを読む】 2012.08.18 天竺堂の本棚小説
天竺堂の本棚 場数や資質が求められそう 『心理療法個人授業』 クライアントとの間に生じる濃密な関係さえも利用しつつ、治癒へ導くなんてこと、たやすくできはしない。 臨床心理士の資格要件が高すぎるのも無理はない…とも思う。 けれど、理論と技術を身に付けたとしても、誰... 【続きを読む】 2012.08.16 天竺堂の本棚知識・教養
エッセイ ニュアンス独特 言文一致のエッセイ 『遺稿』 クセのある考えを、クセのある文章でつづったエッセイ集。 言文一致だって。「にぃ」と「にィ」を書き分けてあったりして、読んでいて独特のニュアンスが伝わってくる。 立川談志の落語、たくさん聴いたことはない... 【続きを読む】 2012.08.02 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 読ませる文章術入門書 『小田嶋隆のコラム道』 コラムを書く入門書。本書自体が面白いコラム集でもある。 コラムには何が書かれるべきか、書く上で意識すべきことは何か…深く掘り下げられている。 文章を書くには「創造」と「描写」が必要とのこと。そこで、ま... 【続きを読む】 2012.06.23 エッセイ天竺堂の本棚
エッセイ 小市民的グルメエッセイ 『ひとり家飲み通い呑み』 アルコールとツマミの相性を“実況”してるようなエッセイ集。 B級やC級グルメに傾倒してる、小市民的スタンス。 少々ウンチクが出るものの、すかさず自分でツッコミを入れる。そうして、飄々とした自然体を保っ... 【続きを読む】 2012.05.09 エッセイ天竺堂の本棚
天竺堂の本棚 難解な思想 分かりやすく 『史上最強の哲学入門 東洋の哲人たち』 インドから日本に伝わった東洋哲学についての、ユニークな入門書。 仏教の真髄とか、“悟り”を伝える難しさとか、「喝!」の理由とか、ド派手な仏像の狙い…などなど。 難しいことを分かりやすく噛み砕いて、巧み... 【続きを読む】 2012.05.08 天竺堂の本棚知識・教養
ノンフィクション ドイツの街 病院や福祉施設が融合 『奇跡の医療・福祉の町ベーテル』 ドイツのビーレフェルト市の一角にある、福祉先進地域を紹介してる本。 ベーテルの前身は、教会が始めたてんかん患者の支援施設。ナチスの安楽死計画から障害者を守ったことでも知られる。 大きな建物がある訳では... 【続きを読む】 2012.05.02 ノンフィクション天竺堂の本棚
マンガ C級グルメ満喫 自堕落なシアワセ 『花のズボラ飯』 夫が単身赴任中の30歳主婦が、ひたすらにC級グルメを満喫するマンガ。 先進国の都市生活者ならではのズボラ生活ぶりが、何とも赤裸々に描かれている。 そのリアルさは、もはや「あるある」みたいな共感を通り越... 【続きを読む】 2012.04.24 マンガ天竺堂の本棚
ビジネス “小さくて素敵”維持する難しさ 『スモール・ジャイアンツ』 小さくて素敵な、アメリカにある14企業の事例集。 企業を“小さくて素敵”なままに維持し続けること、その難しさがよく分かる。 良い製品・サービスを提供してると、やがて需要が増す。需要の増加に応えるため、... 【続きを読む】 2012.04.10 ビジネス天竺堂の本棚