小説

天竺堂の本棚

怪事件挑み成長 高い期待値 『子宝船』

事件現場に落ちてた物品の持ち主とか、近隣をウロついてた不審人物とか、そんな連中を引っ張ってきてガンガン拷問し、無理矢理に「私がやりました」と言わせる。で、一件落着。  ……こんな“捕物”ばかりだったら... 【続きを読む】
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凶悪な撲殺魔 鮫島と対決 『新宿鮫 黒石』

世の中には、いろんな殺し方、殺され方があって、それぞれに悲惨ではあるだろうけど。 個人的に「イヤだ」と強く思うのが撲殺。鈍器でもってなぐり殺すこと。  殺したり殺されたりしたことのない私でも、なぐった... 【続きを読む】
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満州の架空都市 半世紀にわたる群像劇 『地図と拳』

戦争に行ったことはないし、誰かを殺そうとしたこともない。 なので、銃弾飛び交う前線に放り出された新米歩兵の気持ちは分からない。  それでも、戦争について見聞した知識や情報と、自分の経験を基に、想像して... 【続きを読む】
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絶体絶命の地下空間 厳しい選択迫る 『方舟』

地下洞窟に設けられた3層の建築「方舟」。 たまたま男女が集まってるところに地震が発生、出入口が岩で塞がれると同時に、地下水が浸水し始める。全滅の危機。 やがて、誰か1人が犠牲になれば、他が助かると判明... 【続きを読む】
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ナナメ上へ… 転がっていく物語 『とんこつQ&A』

予定や約束、やっておきたい雑事などを忘れずに行なえるよう、手帳に書き込むことにする。 ところが、要件を書き忘れたり、手帳を見るのを忘れたり、手帳をどこかに置き忘れるなどして、どうにもうまくいかない。 ... 【続きを読む】
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本編よりデカい? 著者公認の“外伝” 『三体X 観想之宙』

SF大作『三体』の二次創作というか外伝というか番外編みたいな物語。  三体世界へスパイとして送り込まれた雲天明はどうなってたのか…という、本編で語られなかった部分を、熱心なファンが補完&創作して発表。... 【続きを読む】
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平凡の健気さ 浮き彫りにする非凡 『空をこえて七星のかなた』

大きな夢を抱いて挑戦し、成し遂げる人がいる。その活躍をながめ、うらやむ人たちもいる。 立場も事情も異なる両者だけど、どちらも主人公として日々を生きており、それぞれにドラマがある。  …本書は、ある魅力... 【続きを読む】
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ヒロイック・ファンタジーの“原点”にして“最高峰” 『愛蔵版 英雄コナン全集』(1 風雲篇)

ヒロイック・ファンタジーの“原点”であり“最高峰”でもある、何だか「仮面ライダー1号」みたいな存在がコレ。 未来少年とか小学生探偵じゃないぞ。  古代世界を放浪し、凶漢や怪物と闘い、屍山血河を越えて帝... 【続きを読む】
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不条理で刺激的 地球防衛の奇策  『アグレッサーズ 戦闘妖精・雪風』

スポーツであれば、勝敗の決着はルールで決められてる。ルール無用のケンカでも、どちらか一方が闘えなくなるか、あるいは死んでしまえば、それで決着だろう。  …ならば、戦争は? どちらかの軍勢の、いちばん偉... 【続きを読む】
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